L-FABPの有効性

有効性データ
慢性腎臓病(CKD)

慢性腎臓病(CKD)の早期診断に

糖尿病性腎症のステージ別にみた尿中L-FABP

◆糖尿病性腎症患者のL-FABP値は、病期の進行とともに増加した。
◆L-FABP値は健常者に比べて腎症早期より有意に高い値を示すことから、糖尿病性腎症の早期診断に有用であることが示唆された。

DATA

対 象
糖尿病性腎症患者 147例
方 法
病気により層別して平均および標準偏差を算出し、健常人におけるL-FABP値も併せて示した。

糖尿病性腎症進行リスクの早期判別に

微量アルブミン尿期における糖尿病性腎症が進行した割合


Diabetes Care誌(2011) 34: 691-696より引用、作成

◆L-FABPの値が高い方は糖尿病性腎症の進行リスクが有意に高かった。

DATA

対 象
2型糖尿病患者 104例
方 法
上記症例に対し、4年間追跡を行った。

※腎症の進行とは尿中アルブミンの増加、末期腎不全への移行、および血液透析の導入を意味する。

巣状糸球体硬化症と微小糸球体病変の判別に

DATA

対 象
巣状糸球体硬化症(Focal glomerulosclerosis:FGS)患者 17名
治療抵抗性 8名
薬剤感受性*1 9名
微小糸球体病変患者(Minimal change nephrotic syndrom:MCNS)患者 24名
ネフローゼ期 14名 寛解期 10名
*1:Prednisolone:6ヶ月間、Cyclophosphamide or Mizoribine:12ヶ月間

◆巣状糸球体硬化症患者において、微小糸球体病変患者よりも尿中L-FABPが高値(尿蛋白は同等程度)*2,3
◆治療抵抗性FGS患者は薬剤感受性FGS患者よりも尿中L-FABPが高値*2

治療抵抗性FGS患者へのLDSアフェレーシス
療法により尿中L-FABP値が低下*2

Selectivity Indexが0.1以下でも、
尿中L-FABP高値であれば
FGSと鑑別される場合があります*4

参考文献

  • *2:Urinary liver-type fatty acid-binding protein levels for differential diagnosis of idiopathic focal glomerulosclerosis and minor glomerular abnormalities and effect of low-density lipoprotein apheresis. Nakamura et al.; 2006, Jan.65(1): 1-6; Clinical nephrology
  • *3:小児の巣状分節性糸球体硬化症の尿中バイオマーカーとしてのL-FABP有用性. 加藤正吾,金子一成ら; 2014年; 第49回 日本小児腎臓病学会学術集会
  • *4:U-FABPが巣状糸球体硬化症の鑑別に有用であった一例. 前寛,谷澤隆邦ら; 2008年; 第43回 日本小児腎臓病学会学術集会

保険算定上の主な対象と有用性

『中医協 総会(第194回)議事次第 臨床検査の保険適用について』
より引用

測定内容 尿中L-FABPの測定(尿細管機能障害を伴う腎疾患の診断の補助)
主な対象 eGFR≧60の継続的に治療を受けている糖尿病患者、糸球体腎炎などの慢性腎臓病が疑われる患者
有用性 腎機能が低下する以前の糖尿病患者に対して、本検査を行うことにより糖尿病性腎症の病気進行リスクを判別し、また治療効果の判定にも使用できる可能性がある
留意事項 ・原則として3カ月に1回の測定
・レセプト必須記載項目
「尿細管機能障害の疑い」もしくは「尿細管機能障害を伴う腎疾患診断の補助」と診療報酬明細書の摘要欄へご記入下さい

動物用L-FABP測定キット

尿中L-FABP をサンドイッチ法で比色定量するELISAキットです。対象動物:ラット、イヌ、ネコ、サル、ブタ。

L-FABP情報サイト
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