L-FABPとは?

動物用L-FABP測定キットについて

対象動物:ラット、イヌ、サル、ネコ、ブタ

  • 【ラット】Rat L-FABP ELISA Kit (Part Number 008)
  • 【イ ヌ】Canine L-FABP ELISA HS(高感度) Kit (Part Number 009)
  • 【サ ル】Primate L-FABP ELISA Kit (Part Number 010)
  • 【ネ コ】Feline L-FABP ELISA HS(高感度) Kit (Part Number 011)
  • 【ブ タ】Porcine L-FABP ELISA Kit (Part Number 012)

尿中L-FABP (L-Fatty Acid Binding Protein:L型脂肪酸結合タンパク質)をサンドイッチ法で比色定量するELISAキットです。

※本製品は研究用です。臨床用途には使用できません。
※本製品は、シミックホールディングス(株)により開発された商品です。

第42回 日本毒性学会学術年会(2015年)にて、技術賞を受賞。動物における薬剤性腎障害・腎毒性物質の評価マーカーとして注目されています。
※薬剤性急性腎障害における尿中L-FABPと他の尿中腎障害バイオマーカーの経時的変化、鈴木慶幸ら。

尿中L-FABPとは?

 L-FABPは、腎臓において近位尿細管に特異的に発現する分子量約14kDaの低分子可溶性タンパク質で、生理的には腎臓の再吸収機能を担う尿細管においてエネルギー及び脂質代謝に重要な働きをしていると考えられています。従来の腎機能マーカーは、糸球体や尿細管の組織障害により尿中に排泄されましたが、L-FABPは組織障害が進行する前の尿細管の虚血(血流不全)や、尿細管への酸化ストレスにより尿中に排泄されます。そのため、尿細管機能障害を伴う腎疾患の早期検出に有用であると考えられています。

L-FABPとは?
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L-FABPはヒトでは2011年8月より健康保険適用され、国内発のバイオマーカーとして既に臨床応用されています。

L-FABPはKDIGO(国際腎臓病予後改善機構)ガイドラインや日本腎臓学会の慢性腎臓病ガイドラインにも明記され、研究分野はも ちろんのこと、腎障害診断や予後予測に有望な尿中バイオマーカーとしての社会的認知度も近年飛躍的に高まりつつあります。

一方で非臨床の分野では、2010年以前にPSTC(安全性予測試験コンソーシアム)から7種のバイオマーカーが提唱されておりま すが、L-FABPは含まれておりません。現在、非臨床と臨床を橋渡しする研究が求められています。

特徴:高感度測定により動物尿中L-FABPの測定が可能に

  • 感度、正確性および再現性に優れています
  • 測定試料:尿
  • 測定方法:酵素免疫測定法(サンドイッチELISA法)
  • 測定波長:450nm(補正波長:610nm以上)
  • 測定時間:約3時間
  • 対象動物:ラット、イヌ、ネコ、サル、ブタ

使用例:Rat L-FABP ELISA Kit (Part Number 008)

1.各薬剤性腎障害モデルにおける尿中L-FABPの変化

供試動物:6週齢 雄性SDラット
投与薬剤:

  • ゲンタマイシン(200mg/kg,皮下投与)
  • シスプラチン(4mg/kg,静脈内投与)
  • アムホテリシンB(50mg/kg,腹腔内投与)

試験手順:

2.ゲンタマイシン腎障害モデルラットにおける尿中L-FABPの変化

  • 供試動物:6週齢 雄性SDラット
  • 投与薬剤:ゲンタマイシン (200mg/kg/day, 1回/day, 皮下投与)
  • 試験手順:ゲンタマイシンを7日間連続投与し、下図のように採尿および各尿中腎障害バイオマーカーを測定

各尿中バイオマーカーの変化

各尿中バイオマーカーの変化

各尿中バイオマーカーの変化率

各尿中バイオマーカーの変化率

Mean±S.D., n=6/時点

尿中L-FABP値

  • 腎障害誘発後早期(6時間以内)に上昇
  • ゲンタマイシン投与毎に上昇
  • 増加率が最も大きい
  • 回復期では対照群と同程度に低下
腎障害バイオマーカー:L-FABPはヒトの場合と同様に、ラットにおいても近位尿細管障害を最も早期かつ鋭敏に検出できる

近位尿細管障害と各尿中バイオマーカーの関係

近位尿細管障害と各尿中バイオマーカーの関係

3.2型糖尿病モデルラット・SDT fattyラット*
  尿中L-FABPの測定

  • 供試動物:雄SDT fattyラット*、雄SDラット(コントロール)
  • 試験手順:SDT fattyラットおよびSDラットの尿を8週齢、16週齢、24週齢と経時的に採取。尿中L-FABP、尿中クレアチニンを測定

結果:尿細管病変が認められる8週齢において尿中L-FABP値が高値を示す

*SDT fattyラットについて
日本クレア株式会社が生産・販売する自然発症2型糖尿病モデルラット。
ヒトの糖尿病性腎症に特異的な糸球体結節性病変が認められるなどの特徴を有し、CKD病態解析や治療薬開発における有用性が示唆されている。片腎摘出や食塩水負荷により18週齢前後での糸球体濾過量(GFR)低下を認めるなど試験にあわせた病態のコントロールが可能とされる。下表のように尿細管病変は8週齢頃から認められる。

Exp. Anim. 57(2), 111-121,2008より、一部改編

 

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動物用L-FABP測定キット

尿中L-FABP をサンドイッチ法で比色定量するELISAキットです。対象動物:ラット、イヌ、ネコ、サル、ブタ。

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